じんじん。

「陣ちゃん…」



フッと見上げると、陣ちゃんの学ランからはボタンと言うボタン、全てが無くなっていた。



当たり前だよね。
残ってるわけないか…



「卒業おめでとう」



陣ちゃんと向き合ってるのが恥ずかしくて、無理やり笑った。


「…ありがとう。次は莉愛が受験生だな」



「へへ、やだなぁ」



なんだかぎこちない雰囲気。
何話していいかわかんないや…