じんじん。

「ありがとう…みぃちゃん」



あたしは、右手を差し出した。それを見てみぃちゃんはしっかりと握手をしてくれた。



「じゃあお願い。みぃちゃん、これからもあたしとずっと仲良くしてくね」



「…もちろん!」



ニッコリと笑い合うあたし達。二人の間にあった溝は、一瞬にしてなくなった。



「莉愛、陣とはもう話したの?」



「えっ、ううん」



「だめだよ、話さなきゃ!行ってきなよ」



みぃちゃんにトンっと背中を押され、その先には陣ちゃんが囲まれる人だかりが見えた。