じんじん。

「陣ちゃんとは今日で会わなくなるんだから、本当にもういいから」


「…ふ~ん」



パシャパシャと
そこら中でカメラの音がしている。



涙を流す女子の集団の中から、ひとり出てきて、
あたし達のほうに歩いて来た。



それは、後輩達に囲まれていたみぃちゃんで…



「ちょっといい?」



みぃちゃんは麻美に“莉愛と二人にして”と声をかけた。



「あ、うん、じゃあ向こうで待ってるね」



麻美は心配そうに、ゆっくりと歩いて行ってしまった。