じんじん。

今日は朝から生徒みんながワクワクドキドキしている。




女子はお目当ての男の子をチラチラと見て、
男子は“いつでも来い”とでも言うように辺りを気にしていた。




「はい、義理チョコ」




「お前なぁ、義理ってわかってるけどはっきり言うなよ~。少しぐらい楽しませてくれ!」




麻美から小さなチョコを受け取った英司は寂しそうに嘆いている。