あのキャンドルは、紙袋から出して大切に棚に飾ってある。




陣ちゃんにプレゼントされた白いキャンドルを眺めるのが、
あたしの毎晩の日課になっていた。





――いつものように部屋でキャンドルを眺めていると、


“ピンポーン”とチャイムが聞こえて、その後にお母さんの呼ぶ声がした。



「莉愛、みき子ちゃん来てくれたわよ」



「明けましておめでとうございます」
お母さんとみぃちゃんのそんなやり取りが聞こえて、



「莉愛、入るよ?」



ゆっくりとドアが開いた。