じんじん。

「お前さぁ、帰りは俺の後ろに乗れよ」



あたしの隣に並んだ英司が低めの声で言った。



「は?なんで英司の後ろに乗らなきゃいけないのよ」



なぜか不機嫌そうな英司に、あたしも冷たくあたる。



「なんでって普通に考えたらわかるだろ!」