じんじん。

「ちょっと、陣ちゃん!」




数分もたたずに戻って来た陣ちゃん。
戸惑うあたしの目の前にはピンクの小さな紙袋。



「陣ちゃん?」



訳が分からず受け取ったその袋。



「メリークリスマス、…俺からのプレゼント」




…いくら鈍感でもわかるよ。
この中に入っているもの。




「なんであたしに…?」




「莉愛がものすごく欲しそうな顔してたから!…って別に意味はねぇよ。莉愛は妹みたいな感じだからな」