「…いったぁーい!
何でこんな所にバナナの皮があるのぉ?」
ホラ、言ってる側からまた…。
廊下を歩いていると実羽が滑って転んだ。
―てか、今どきバナナの皮っていうのも…少し古典的過ぎる。(作者の発想が…ね呆)
「…みうみう、大丈夫?
怪我してない?」
あたしは実羽の手を取り助け起こした。
その時、クスクス―…
密かに耳につく、笑い声。
―またか・・・。
こんなことは一度や二度ならず、何度も頻繁にどこかしらで感じる、何人かの笑い声や視線、囁き声。
さすがにこれは、もう誰かが故意的に実羽を痛めつけようとしているとしか思えない。
絶対そう。これは完璧な嫌がらせ。
大方誰がやっているかは察しが付くけど…。どうせ浬クン絡みのファンっていった所だろう。
「…実羽!何かあったらあたしに言ってよ!?
あたし何でも力になるからねっ」
あたしはガシッと実羽の肩を掴んで言った。
「どうしたの…綾」
「いいから!言ってよ!
親友でしょ?」
「う、うん…」
実羽はあたしの勢いに抑されたのかためらいながらに頷いた。
―それにしても…気になる。
これは浬クンどうこうの話だけど―、やっぱり今の実羽は見ていられない。
あたしがちゃんとファンのこ達、見張っとかなくちゃ。
浬クンじゃ、何か頼りないし!(酷い言われようだ…←浬)
あたしは一人でも実羽を守ろうという気でいた。
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