「…あれ?体育着がない・・・」
3時間目の休み時間、トイレから帰って来たら自分の周りの異変にまた気付いた。
朝確かにあたしは机の横に掛けていたはず。
それがなくなってる。
「みうみうどした?大丈夫?」
「綾…うん。大丈夫。
綾は先行ってていいよー
あたしも後から行くから」
綾はまだ心配そうだったけど、あたしの言う通り教室を渋々後にした。
どうしよ…次は体育の授業なのに―。
授業開始まであと5分もない。
教室にはあたし以外もう誰も居なくて。
みんな体育館に移動したようだった。
…どこにあるんだろう?
あたしは自分の机の中、バッグ、教室を隈なく探した。
「あ…」
やっと体育着のような白い布の端が見つかる。
それはごみ箱の中からだった―。
これ捨てられていた・・・?
あたしはそこから体育着を手に取って呆然とそれを眺めた。
誰がまたこんなこと―。
一体、あたしが何したっていうの?
あたしの体育着は、カッターで切られたようでもうボロボロの状態だった。
―これはもう…決定的な嫌がらせだ。
何であたし?誰がこんなこと…?
疑問は次から次へと浮かんできて、あたしはその場に竦んでしばらく動けなかった。
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