―はぁ…、この手紙の主とさっき感じた視線は一体誰なのかな....?
あたしは教室の自分の席に着いても、しばらくまだ一人で考え込んでいた。
「実羽、はよー。
昨日は楽しかったな!」
浬が教室にやって来た。
「あ…おはよ。
うん…そー」
―ギロッ。
え…。
今、また誰かに睨まれたような――。
あたしはキョロキョロと辺りを見回す。
でも教室には人がいっぱいいて何処の誰が睨んだなんて全く分からない。
―あたしの気のせいだといいんだけど…。
さっきのことがあって、少し神経が過敏になっているだけかも―・・・あたしはそう思おうとした。
「…実羽?どうかしたか?」
浬は急に言葉を切ったあたしを不思議そうに見た。
―いや、今はもうそんなことは置いといて……。
「別に何でもないよ?」
浬には普通を装った。
「そうか?」
「うん…」
…キーンコーンカーンコーン…
その時予鈴が鳴った。
「じゃあ後でなー」
浬はそう言って自分の席に行った。
その後も、あたしはこっちを見る視線をチクチク感じた。
それも一つじゃない。色んな所でいくつもの視線があたしに突き刺さってくる。
…やっぱりあたし見られてるんだ。
そう感じるのはもう時間の問題だった。
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