魔王様の呪いによって、サラは力が入らないようだ。


「サラ…、もういいよ」


「魔王め、私の娘をよくも!」


私が言い終わる前に、ジゼル様が魔王様の横面をひっぱたいた。
魔王様の注意はジゼル様に向き、2人は激しい乱闘を繰り広げている。


ふとサラを見ると、目線の先には倒れたウェーファー様がいた。


「…ッ!」


サラの辛そうな声が漏れる。



ドサッ!