話し終わって彼女の方を見ると、


泣いてた。


「なんであんたが泣くのよ?」


「ゴメンなさい」


「えっ?」


私は耳を疑った。


「私、




神の娘とか言われてたって、誰独り助けられてない」


あぁ、この子は本当に神の娘なんだ…。こんな堕ちこぼれた私にまで優しい。


「サラだっけ?」


「ハイ」


「早くここから逃げろ」


「えっ?」


「サラ、早く。魔王は今日にでもあんたのこと犯すよ。そうなったら、天界が滅びるわ」