目を閉じてからどのくらい過ったのだろうか。気がつくと魔界にいた。


「やっと気づいた?」

目を開けると、アテナがいた。普通にしてると、なんとなくサエラに似ている。


「ここは?」


私は分かりきったことを聞いた。


「魔界よ」


「――……。アテナさんは、何があったの?どうして、魔界にいるの?」


私はそう言ってから、しまったと思った。





…が、アテナは以外にも、切なそうな瞳をして口を開いた。


「――……、私だって、天界にいたかったわ。


でもね、








追放されたの。濡れ衣でね」