先生や、皆について校庭に避難すると、頭上でサエラとアテナ、リオ様と知らない男が戦っているのが見えた。


――……?




魔王がいない…。


「キャ―――――!」

悲鳴が上がった方を見ると、魔王がいた。


「サラ・カリノア。
いるのはわかっている」


そう言って何の関係もない一般生徒を蹴散らかしている。


許せない――……。


「私はここよ。それ以上他人を巻き込まないで」


私がそう叫ぶと、周りの子は驚いてこっちを見るけど、





私は気にせず





青い翼を開いた。