私が起きると、学校の用意と制服がベットの脇に置いてあった。


――……?


私いつも朝準備するのに…。


着替えていると、長谷川匡の声がした。


「おはよう、結菜。入るぞ?」


「えっ?ちょっと待ってよ」


私の声も虚しく、彼はドアを開けた。


「うそっ、ちょっ、ゴメン」


私が隠れるのを見て、彼は慌てた。


「待ってって言ったのに」
私は部屋を出るとそう言った。

「ゴメン」


「ってか、そんな赤くならないでよ。恥ずかしいのはこっちなんだから」


私は、いつになく真っ赤な顔をした彼を見て、笑ってしまった。


「うるさい。ほら、早く学校行くぞ」


「ハイハイ」

私達は部屋を出た。