まったく、ふざけるな。

サラとラスクが一緒に住む?


もっとも、ラスクはカリノア家の騎士で、サラは一応娘なのだから、おかしいことなどないのだが…。


それでも俺は嫌だった。


「それなら、リオ様がお嬢様と一緒にいて下さいよ」


ラスクは満面の笑みを浮かべている。

…くそっ。はめられた。


「サラは、それで納得するのか?」


「それでしたら、お任せ下さい」


「ただ…、サラに無理強はしないでけれ」


これ以上、




嫌われたくないんだ。


「仰せのままに」


そう言って、ラスクは部屋を出た。