そう言った天界の騎士は、持っていた短剣を、魔王めがけて投げつけた。


「うっ…、アテナ1回戻るぞ」


そう言って、魔王とお姉ちゃんは姿を消した。


「ラスク、ありがとう」


サラが短剣を投げた騎士に礼を言った。


「お嬢様、1度お部屋へ。そちらのお嬢様とリオ様もご一緒に」


「久しぶりだな、ラスク。――……お前は、結葉か?」


「お許しください、リオ様」


「別に、私だって、サラだって同じだ。っで、ラスク。何があった?」


「実は――……」