やっぱりね。


結菜を初めて見た時から、人間じゃない気はしてたんだ。


「戻るわよ」


サラはその美しい翼を羽ばたいてさっき飛び降りた所まで戻った。



「何故、魔界の者が、天使に手を出す。今まで無いことだろ」


部屋の中では、レオと匡…が激しく争ってる。


「サラ様、匡も人間じゃないのね」


「…、彼はリオ様。天界の王子よ。サエラ、ベランダで待ってて」


サラは、私をおろすと、呪文を唱えようとした。


「お待ちください、お嬢様」