冷たい声がしたので、振り返ると、黒い翼のアテナと、見知らぬ男が立っていた。


「お姉ちゃん!!なんでここにいるの?」


「その娘を拐いに来た。安心しな?あんたには、手出さないから」

お姉ちゃんは堕天使。

「なんで結菜のこと拐うのよ?それに、その男誰なの?」


「その娘はサラ・カリノア。神の娘よ。この方は、レオ様。魔界の魔王様よ」


結菜がサラ・カリノア?神の娘?

「嘘だ。絶対信じないんだから」


「面白い妹だ。なら、証拠を見せよう」