歓迎会は、夜遅くまで続いたけど、結局私はずっと栞と一緒にいた。


「お前らもう帰れ」


匡が疲れた声で言うとクラスの子達は、みんな眠そうに帰って行った。


「今日結菜の誕生日なんだって、匡」


栞が言った。


「そっか。おめでとう」

「ありがとう。ってかほら、早く片付けて、私達も寝よう?」


「賛成」


「お前ら帰って良いよ」


「えっ?悪いよ」


「良いって。明日片付けるし」


「そう?じゃあお言葉に甘えさせて貰うね」



私達は知らなかったんだ。

この後起きることを…。