「そうか。もう少し様子を見てみるか…」


「では、万が一に備えておきましょう」


ラスクは静かに呟いた。


「魔界側は、まだサラを見つけていないのだな」


「その様です」


「あと数日後には18の誕生日だ。気を抜かずに備えてくれ。





――…天界と、人間界の





将来が懸かっている」


もし、
サラが魔界側に捕らわれたら、






この世界は終る…。





闇に支配された世界など






天界ではない…。


「承知いたしました」