「いいの…?」


小さく聞き返した私は、リオ様に抱きしめられていた。


「俺、鬼じゃねーし。今日はもう帰れ。明日の朝、また迎えに行く」


「うん…」


私は自分の部屋に帰った。


ってか、







明日どんな顔して会えばいいのよ…。



それに、リオ様って…


“ファーストキス”は――……、



好きな人と、





素敵な場所でって、







夢見てたのに。






嫌じゃなかった…。


どうしちゃったんだろう…。





――……まさか、ね?