彼女は、貴族の娘だ…。


カリノア家は中でも位が高い。確か、美しい娘がいると聞いていた。


幼いころに1度だけ会ったことがある。その頃から、俺は惹かれていた。



そして、






俺が人間界へ行く前に、しつこく頼んだ結婚相手だ…。



「サラ…」


気を失って眠っている彼女に、軽いキスをした。


まるで、






童話の中の王子様がお姫様にするような。