周りには、翼を持った天使がいっぱいいた。

あっ…。


私、この姿だとバレちゃう。


慌てて翼をしまった。

「何の用だ?」


長谷川匡が言い放った。


「リオ様。その娘は、
サラ・カリノアでは?」

うわっ、バレてるし…。


「いや、彼女は葉桜結菜」


いや、もう無理でしょ。


「しかし…」


もういいよ…。


「私の彼女に何かご不満でも?」


はっ?


結菜―、


否、サラを含め、周りの天使も目を見開いた。


「だから、私の彼女に何かご不満でも?」


そう言って彼は、驚く私にキスをした。