私はなんだか申し訳無い気がして、微笑むと、静かに外へ出た。


暫く、空を飛んでいると、教会が見えた。


私はその屋根に降りると神様にお祈りした。


「結菜!」

気がつくと、真っ白な翼で、深い蒼の瞳、長い銀髪をした、長谷川匡に捕まっていた。


「迂濶に飛ぶな。あんた…」


そこまで言って彼は言葉を切った。


「翼をしまえ。俺に掴まっていろ」


「えっ?」


私はまだ理解できなかった。


「バカ……周りを見ろ」