「えっ?」


「サラが守ったんだ。魔王の心の闇を取り除くことでな」


リオは優しかった。


「ありがとう」


私は…、



ちょっとだけ背伸びして、リオにキスをした。



「…ッ!」


いつもなら、顔が真っ赤になるのは私なのに、今はリオの方が赤かった。


「あはっ?いつものお返し」


「お前…、犯すよ?」

「あっ、見て、見て、花火上がってる」


私はリオの言葉など聞かずに窓際へ行った。

「まったく。困った姫様だ…」