「どうなさったのですか?」


私は驚いて尋ねた。


「どうしたって、天界に帰るんだろ?」


「明日じゃなくて、今日なんですか?」


「いや、明日だけど?」


「では何故、リオ様のお姿なのですか?」


「だって、もう他に誰にも会わないじゃん?人間の姿でいるのって、体力使うんだよね」


「はぁ…」


私はあまり納得できなかった。


「ほら、サラ様も楽にしてはどうですか?」

何故かリオ様は敬語で言った。


「あの、何故敬語をお使いになるのですか?」


尋ねた私に、リオ様は答えず、


キスをした。