なんとなく、結菜に呼ばれた気がしたんだ。

気がつくと、俺は“リオ・フィナンシエ”の姿で、ホテルのある一室にいた。


――……、そこで目にしたのは、レオが結菜のことを犯そうとしているところだった。


「匡…ッ、匡…んっ」


結菜は泣きながら抵抗し、俺の名前を呼んでいた。


「おい、レオ。何してんだよ」


俺は無意識に結菜を引き寄せ、レオを睨んだ。


「何って、見ての通りだけど?お前ら、まだなんだろ?」