お礼も言ってない…。

私は教会の屋根の上で、暫く考えこんでいた。


バサッ!!


その時だった。


背後に何者かの気配を感じて振り向くと、レオ様がいた。


「お嬢様、お久しぶりです」


「レオ様っ!あぁ驚いた。どうしたんですか?ってか、アテナさんは?」


「いえ、今日は私1人です。


実は、1週間後にアテナの誕生日を迎えるんです。それで…、出来れば、プレゼント選ぶの、付き合っていただきたいのですが…」


なんだ、そんなことか。