なんて美しく笑うんだろう…。

「私は何もしてないわ。明日香ちゃんの心が綺麗だったの。


お幸せに」


私は明日香を抱きしめ、微笑むと外へ出て、教会に来たのだ。



そういえば、あの時ここでリオ様に捕まったんだっけ?


半年前のことが、遠い昔に思えた。


ってか、私達いつ天界に帰るの?


…、確かに今、人間界にいる理由は無い。だって、婚約者のリオ様とは、両思いなのだから。


それに、




カリノア家の両親は、私が実の娘でないのに育ててくれたのだ。


それなのに私…。