「サラは知ってしまったのだな」


「申し訳ございません、アルト様」


「いや、良いのだ。私から言うことは、できなかったのだから」


天界では、穏やかな空気が流れている。


「それはそうと、サラとリオ様の関係はどうなんだ?」


あぁ、アルト様は鋭い所を突いてくる…。


ラスクは密かに思った。


「両思いですが、未だに、キス止まりです…」


「そろそろ、はっぱかけるか?なぁ、ラスク」


そう言ったアルト様はニヤッと笑った。


「仰せのままに。どなたを、送りますか?」