「だって、アテナ。可愛い妹のためにも、天界に戻らないとね」


「……ッ!バカ」


そう言って、お姉ちゃんは私に近づいた。

「まったく。サエラ、いい?私は幸せなの。あんたもいるし、レオ様もいる。
あんたもちゃんと幸せになるのよ?じゃないと体張った甲斐がないでしょ。
ほら、泣かないの」


「ありがとう、お姉ちゃん。




大好き!!」


私はそれだけ言って、サラとリオ様の後を追った。



アテナとレオが見守るなかを…。

きっと、お姉ちゃんなら大丈夫だ。


私も早く会いたいな、



愛するあの人に。