私は、はっきりと思い出した。



あの日、お姉ちゃんはすべてを捨てて、私を守ってくれたんだ。


サラもそうだけど、何かを必死で守ろうとする姿は、


美しかった。


「アテナ、無理ではない。“blueangel”に愛された者は、人間でも、堕天使でも、天界に行ける」


「レオ様…」


お姉ちゃんの顔は、真っ赤だった。


あぁ、そっか。


この2人、できてるんだもんね。


「レオ様、お願い。
お姉ちゃんを天界に戻して下さい」


私はいつの間にか、泣いてた。