「ねぇ、お姉ちゃん。なんで、魔界にいるの?
お姉ちゃんが追放されたのって、私のせい?
ねぇ、どうすれば天界に戻れるの?」


私は立て続けに質問をぶつけた。


「サエラ、前に言ったでしょ?
“どんなに身を堕としとも、貴女のことは絶対守る”って。
後悔はしてない。だから、貴女も幸せになって。ね?」


そんなの、納得できなかった。


「お姉ちゃんも、天界に戻ろうよ」


私は必死だった。


「無理よ。私には、堕天使の印が入っているのだから」