「サラ・カリノア。すまなかった」


元魔王は深々と頭を下げた。


「貴方は、誰なの?」

「私は、レオ・カルメラ。ウェーファー様の従弟です、お嬢様」

そう言って、元魔王



――否、レオ・カルメラはサラの手にそっとキスをした。


サラは驚いて身を引くが、レオは離さ無い。

「お嬢様、なんとお詫び申し上げれば良いのか…」


「私はいいの。アテナさんに、お礼して下さい。それに、私は貴方のおかげで…」


そう言ってサラは、チラッと俺の方を見た。

「――……ッ!」