茜から話しを聞いた日からも、
今までと何も変わらずに、
まゆとのメル友という関係は続いていた。
俺は何も聞かないし、
まゆも何も言わない。
他愛のない話をして、
空白の時間をなくす。
これがまゆの望んでいた関係だ。
ときどき、
俺ってお人好しだなって思ったりする。
でも、
気付けば、
まゆとのメールは俺の日課になっていて、
今更メールをやめるなんて、
想像もつかなかった。
まゆは、
どうして、
好きな人がいるのに、
メル友を作ろうとしたんだろう…
メル友なんて、
なんで、
こんな微妙な関係を望んだんだろう…
どれだけ考えてみても、
俺には、
答えらしい答えは浮かばなかった。