「…………はあ……」 そんなプリンセスの教育を一身 に受け持つスーザンは、今度こ そ盛大な溜め息をついた。 こんな事がしょっちゅうあるに も関わらず、このお転婆プリン セスの事が嫌にならないのは、 "アリシアには何かしらの光る もの" があるからなのか。 それとも慣れすぎてしまって "諦めに近いもの" があるからなのか。 そんな事を考えを巡らせていた スーザンは、再び溜め息をつい た。 愛しいものを見つめる、優しい 笑顔とともに。