「プリンセスには、大切な人が いらっしゃいますか?」 キャロルが、恥ずかしそうには にかみながら言った。 「……大切な人?」 "私の大切な人は誰?" 自分の胸に手を当てて考えてみ る。 頭に浮かんでくるのは、優しい お父様、お母様。 そして城に仕えてくれているメ イドやチューター、兵士の皆。 皆の事を考えると胸がじんわり と温かくなり、優しい気持ちに なれた。 そんな事を考えているうちに軽 く微笑んでいたアリシアを見て、 キャロルもほわんと心が温まっ た。