あたしの隣りには…。 書類を届けてくれた他社の研修員。 「一緒に呑みませんか?」 と、柔らかく微笑む顔にドキンと高鳴った胸。 「いいですけど…。」 真っ赤になりながら答えたあたしはグラスに口を付けた。 隣りからの視線が痛い。 そ、そんなに見ないでよ…。 彼があたしばかり見てくるもんだから、緊張しちゃって…。 思わず飲み干していたグラスに驚いた。