あたしと横山は新幹線に乗り込んで座席を探す。 「朱莉。ここじゃねぇ?」 って、座席に座る横山。 二人の時は上司と部下を忘れてしまう。 横山はあたしにタメ口だから。 「朱莉って、やめてくんない?」 「イヤ!」 横山の隣りに仕方なく座るあたしは、なぜかドキドキしていた。 この二日間、何も起こりませんように…。