た、滝井さん?? あの甘い声の主は滝井さんだった。 出て来た滝井さんはあたしを見て、 「野田さん、趣味悪いわね!」 と、言い捨てあたしの前を横切って行く。 聞こえたんだから仕方ないじゃん! 滝井さんに何の言い訳も出来なかった。 だって…。 確かに趣味の悪い盗み聞きしたんだもん。 あたしは隣りにいた横山に苦笑いをするしかなかった。