その日は、あたしの送別会の為、定時で仕事が終わり居酒屋へと足を運んだ。 あたしは横山と移動。 その間もずっとあたしの手を握る横山。 この温もりも明日には消えてしまうと思うと寂しく仕方ない。 「朱莉…?」 覗き込む横山に苦笑いをする。 だって…。 凄く寂しいんだもん。 ずっとこの手を離したくないんだもん…。 俯くあたしは横山に手を引かれ歩く。