あたしの目には涙が溜まっていて…。


外の景色も、車内も滲んで見えた。

うぅ…。


声が出そうな時、

「…んっ…。」


あたしの唇を横山が塞いでいる。


ポロポロと流れる涙をグッと押さえながら、優しいキスに引き込まれていく…。


横山…。
あたし、離れたくないよ。


ゆっくり離れる唇。


横山はあたしの涙を必死に拭う。