「体調悪いの?」 「違うの…。」 あたしは滝井さんに転勤の話をした。 「そうだったんだ…。」 「うん。来週には本社なの。」 「横山君は何て?」 「まだ二人で話してないの…。」 「横山君なら、ちゃんと支えてくれんじゃない?野田さんの事。」 暫く話した後、あたしと滝井さんは会社を出た。 外に出ると、壁に凭れる横山の姿が目に入った。