「本社に転勤って、そうは無い事だ!野田さんの評価が良いんだ。うちとしては、残念だがな…。」 肩を落とす課長と、後ろの横山を交互に見る。 横山は驚きを隠せないのか、立ったままあたしから目を逸らさない。 そんな光景を他の社員はジロジロ見て来る。 「野田さんの送別会しないとな!」 「ありがとうございます。」 沈むあたしはデスクに戻った。