「酔っ払いの滝井さんを送り届けただけ!」 「へ?何もしなかったの?」 「する訳ないじゃん!」 「…あっそ!」 そっぽ向いて膨れっ面のあたしを覗き込んで、 「ヤキモチ?」 指差しながら喜んでいる。 「違うってば!」 いやいや…。 明らかにあたしのヤキモチ! さっきまで素直になろうと決心したのにも関わらず、やっぱりいつもの調子に戻っていた。