「返事は?答えてくれねぇの?」 少し戸惑った様子の横山に、あたしは答えを出せない。 滝井さんに言ってしまったあたしの言葉がグルグル回っていて、自分の気持ちもわからなくって。 あたし…。 どうしたら良いんだろ。 グチャグチャと髪を乱すあたしは冷静でいられなくなっていた。 横山なんて…。 ただの部下…。 そう自分に言い聞かせていたのかもしれない。