そこから見る夜景は どんな夜景よりも 綺麗に見えた。 あのキラキラを 全部自分のものに したくなるほど 私の胸はいっぱいで おろおろするのだった。 そんな私を 航は 愛しそうに見つめる。 航……… あんなに綺麗なもの 私、 見たことなかったよ。 それから たぶん これから見ることも きっとないんだと思う。