丘を登る間、 無口な航が たくさん話してくれた。 登るのがつまらなくて ふいに私が後ろを 振り向いてしまわないように。 航は たくさんのことを 喋ってくれた。 『俺、無口で、 あまり気持ちとか 伝えられてないけど でもな、 めっちゃ……好きだから。 いつもは 恥ずかしくて 言えないけど まじで 大事に思ってるから。』 私は ただ うん、うん、って 頷きながら 坂道を登る。