さよならのラブレター

一通り話し終わった

「これからのぶちゃんの実家にも行かなきゃいけないから
今日はかえるね」


「遅くなったら失礼だから早く行きなさい」



そう言われ部屋を出て車に乗った

ふっとお父さんの顔が目に入った

説明できないくらい複雑な顔をしていた

いろんな思いが詰まっているように見えた…


私は思わず窓を開けて叫んだ

「お父さん!!」


「なんだ?」


「私、幸せだからね!!
今すごく幸せだからね!」


お父さんは涙をこらえて


「よかったな」

っと言った


お父さんが涙をこらえたから
私も涙をこらえた…


そして出発した

何も話せなくなっている私に
のぶちゃんが言った

「ゆい、絶対幸せにするからな」

私は声を出したら泣き崩れる気がしたから
ただ黙って頷いた